八卦刀 Bagua Dao

中国武術の紹介

上海精武体育会において「基本十套路」は、あらゆる門派の垣根を超えて武術を標準化するために制定された非常に重要なカリキュラムです。

その第一組に含まれる「八卦刀(はっけいとう)」は、精武体育会の基本十套路の創始者である霍元甲(かく・げんこう)の門派である「迷踪拳」や、北派少林拳(羅漢拳など)の優れた套路を精選して作られました。

この「八卦刀」は、名前に「八卦」とついていますが、現在一般的に知られている「八卦掌」の門派が使う巨大な大刀(八卦大刀)とは別物です。
精武体育会の八卦刀は、標準的なサイズの片手刀(単刀)を使用する、北派少林拳系の刀術をベースにしています。

「八卦刀」の主な特徴
この套路が「八卦」と呼ばれる理由は、その足運び(歩法)にあります。
八方の方向転換、東西南北とその間の四隅、つまり「八方」を激しく駆け巡り、全方位の敵に対応する動きが組み込まれています。
「刀は猛虎のごとし」刀術の格言通り、力強く、激しく、かつスピーディーな動作が特徴です。

【 構成と主な技法 】
八卦刀には、単刀の基本技法が網羅されています。

劈: 上から下へ叩き斬る。
砍: 横に斬りつける。
刺: 突く。
撩: 下から上へすくい上げる。
掛: 相手の武器を引っ掛けて逸らす。
掃: 低い位置で足を払うように斬る。

これらを、精武体育会特有のキビキビとしたリズムと、迷踪拳由来の変幻自在な歩法を組み合わせて行います。
精武体育会の八卦刀は、「実戦的な刀法の基礎」と「八方への機動力」を養うための素晴らしい套路です。
八卦掌の円周歩とはまた違った、力強い直線と曲線の組み合わせを学ぶことができます。
この套路の習得は、武器術の基礎体力を養う上で非常に効果的です。

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