迷踪拳　Mizong Quan

精華武術會の迷踪拳は上海精武體育會の創設者である「霍元甲」の迷踪拳で、他の迷踪拳とは異なった風格をしています。

複雑な歩法を使う武術とて有名ですが、腿法（蹴り技）が豊富なのも特徴のひとつです。北方武術の伸び伸びとした動作のほか、南方武術の力強さや、内家拳の要素も多く含まれています。
ゆえに、霍元甲迷踪拳は、精武十套路をはじめ、南拳・蟷螂拳・太極拳・八卦掌などの知識が必要となり、修得するにはかなりの鍛錬が必要となります。
また。上海精武體育會でも霍元甲迷踪拳の伝授は、認められた者にしか伝授されていません。

日本ではあまり知られていなかった迷踪拳ですが、李連杰（ジェット・リー）の映画「SPIRIT」で、彼が演じた霍元甲の使う武術として広く知られるようになりました。

中国では軍隊にも迷踪拳を教えていたこともあり、実戦的武術として知られ、徒手以外にも剣・刀・槍・棍の基本的な器械の他に多種多様な器械の技術も伝わっています。