武術を初めて始める方へ最初に説明するのが「手型」と「歩型」です。
手型は「拳」「掌」「勾」の3種類で、歩型が「馬歩」「弓歩」「仆歩」「虚歩」「歇歩」の5種類となりますが、あくまでもこれは基本の型で、学習か進むと他の「手型」「歩型」も学んでいきますし、門派により違いもあります。今回は、精華武術會で行っている基本の手型3種類をご紹介します。
【 拳 】
拳には「平拳」と「立拳」があり、手の甲を上にして打ち終わるのを「平拳」と言い、親指側を上に来るよう打ち終わるのを「立拳」といいます。接近戦を得意とする門派は「立拳」それ以外は「平拳」を使うことが比較的多いようです。
握り方は、手を開いた状態から、人差し指⇒中指⇒薬指⇒小指の順番で握り、親指でしっかりと人差し指と中指をおさえます。
拳の各部位の名称
【拳面】4本の指が揃った面をいう。
【拳眼】親指側の面をいう。
【拳心】拳の真ん中。
【拳輪】小指側の面をいう。
【拳背】手の甲
【 掌 】
通称「掌」と呼ばれる形状は指を開かず、五指を揃えた状態の手型を言い、正式には柳叶掌(柳葉掌)と言います。
一般的に長拳系の門派で使われることが多い。
掌の各部位の名称
【掌指】4指が揃った指先をいう。
【掌心】掌の真ん中。
【掌底】手首に近い面をいう。
【掌背】手の甲
【 勾 】
勾は「勾手」とも言われ、人差し指・中指・薬指・小指が全て親指に接するように形を作ります。
また、手首をしっかり曲げる事も重要です。
「勾」は長拳系以外に太極拳などの門派にも広く取り入れられています。
勾の各部位の名称
【勾頂】手首の甲辺りを言う。
【勾尖】4指を親指に付けた部分。
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