放鬆(ファンソン)を身につける

私のひとり言

放鬆は太極拳に限らず中国武術独自の考え方で、中国武術を学んでいくうえで非常に重要な要素です。
日本語の「脱力」や「リラックス」と捉えがちですが、完全に力を抜いた状態ではなく、適度に緊張(張り詰めた部分)を持ちながら、緩んだ状態を維持することとなります。

緩むべきところは緩め、緊張する部分は緊張させて練習することはとても難しく、特に意識の改善をしないとなかなか身につけるのが困難になります。

套路の練習時でも、打つことを意識しすぎると放鬆状態がとれず、結局打撃力が低下したり打撃スピードが落ちたりします。
また、激しく力いっぱいに套路を打つと練習した気になって満足してしまう。
これでは武術の練習ではなく、ウエイトトレーニングをやっているのと変わらなくなってしまいます。

人は力を入れる(緊張する)ことには慣れているばかりか、無意識のうちに力んだ状態になってしまっています。
このような状態(習慣・癖)を取り除いていかなければ本当の放鬆はできません。

套路練習で放鬆を覚えようとするより、先ず自身の意識を改善させ普段の生活に取り入れようとする気持ちが、放鬆を身につける一番の近道なのです。


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