震脚は目的ではなく結果

私のひとり言

中国武術において「震脚」と言われる動作が各門派に伝えられていますが、誤った震脚を行って踵や膝、さらには内臓を痛めてしまい、武術を続けるうえで支障がでてしまうことがあります。
これは、上級者の震脚をうわべだけ真似てしまったり、適切な指導がされていないために起こります。

震脚は「バン!」と大きな音を出すのが目的ではありません。
「大きな音が出るから強く打てる」や、「震脚動作が無いと強く打てない」は【誤り】または【思い込み】で、下肢の急激な旋回によって大きな力を出すために、震脚という方法を使い結果として大きな音、大きな力が出るようになってくるものです。

震脚によって出る音や力は、練習者の功夫によって決まり、上級者は大きく重く、初級者は小さく軽いものです。
震脚は使い方を誤ると大きな故障につながるので、音を出すことを目的としないよう正しく身につけることが大切です。

精華武術會で行っている武術の震脚は大きく分けて3種類あります。

一つ目は、「急加速するための震脚」
二つ目は、「急ブレーキのための震脚」
三つ目は、「下方へ急激に落すための震脚」

以上の3種類ですが、すべての動作には「抜く」という動作を必ず行います。
この「抜く」という動作が理解し身に付けないと、身体を痛めてしまう事になるので学習者は特に注意し、納得のいくまで指導を受けることが重要です。

震脚に限らず、中国武術の動作には必ず意味があり、その意味目的を探求・理解し、練習することが大切で、誤った方法でなんとなく「やった気持ち」「出来た気持ち」になり満足しないことが重要です。



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