放鬆(ファンソン)が身について始まり

私のひとり言

放鬆シリーズの3回目になりますが、放鬆が身についてくると同時に意識も全身にいきわたるようになり、敏感に反応するようになります。
いわゆる「聴勁」が分かるようになってきます。
勁の考え方は各門派によって違いがあるので、ここでは当会で行っている勁について・・・、とさせていただきます。

放鬆状態で相手に接触すると、そこから相手の情報を得る(聴勁)ことができて、その後の対応で、攻めるのか守るかが瞬時に分かるようになってきます。
放鬆の練習で自身の体内で勁が伝わるようになると、相手の勁も感じることが出来ると言うことです。
これは太極拳の推手と同じような練習を行うですが、推手の套路を覚えるだけで放鬆の意味が分かっていなければ、聴勁など身に付かないのは明らかですよね。

打撃に関しては前回すこし触れましたが、地面を蹴る力が、腰・背中・肩を通って拳(掌)へと、力を増幅させながら伝わった勁力は凄まじいものです。
翻浪勁を使い見えないくらい速い打撃技や、沈墜勁・十字勁を用いた強力な打撃技も放鬆があってはじめて出来る技術なのです。

放鬆は中国武術に伝わるたくさんの勁力を学ぶため、いえ、放鬆を身につけて初めて中国武術を学ぶスタートラインに立ったと言えます。

3回にわたって放鬆に触れましたが、意外と軽視されがちな事でもあり、また頭で分かっていてもなかなかやろうとしないし、なかなか出来ない技術です。
しかし、諦めずに根気よく、常に意識して【放鬆】を身につけて欲しいと思います。


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